TOKUSATSU TUREZURE-KUSA 01 MAR.

MAR.4.2001
「百獣戦隊ガオレンジャー」 “荒鷲が消える!!”

脚本:武上純希 監督:渡辺勝也

 三話目でさらに対立が描かれるレッドとイエローね。なんだかよくわからんのがレッドの性格である。あんまり事情も説明されぬままにガオレンジャーの一員になり、おもいっきりリーダー風を吹かせてるんだよねぇ。いや、確かにリーダーなんだけどさ。そのわりには、自ら単独行動する奴。獅子は破天荒な性格というこことなのかもしれんけど、単に描写が浅い破綻したキャラクターに見えてしまうのだよね。ちょいと残念。
 さて、今回はゲストに注目。まず、カメラ好きな中学生の拓哉が、「さくや妖怪伝」の河童やってた山内秀一くんである。普通の格好でも、なぜか河童に見えてしまう(笑)。そして、カメラオルグの声は、レッドレーサーこと岸祐二さんなんなのだ。さすがに、声優のお仕事も多いだけあって、ちゃんと“オルグ”してるのである。けど、岸さん流にもうちぃい弾けてくれてもよかったかな。そこらへんが残念だったり。オルグは鬼なんだから、そーゆーのもありだったかなぁなんて思うのだけど。ま、お元気そうでよしよし。


MAR.4.2001
「仮面ライダーアギト」 “第6話”

脚本:井上敏樹 監督:六車俊治

 なるほど、なるほど。今回は重要なポイントが出てきたね。謎のあかつき号の遭難。この船の遭難者をひとりでほぼ全員救出したのが氷川であったという。そして、その事件を警察は触れたがらないと。一体、この遭難事件はなんだったのか。そして、氷川はその見返りとしてG3要員に選ばれたのか。さらに、そのあかつき号でたったひとり救出できなかった人物がいるという。それと、海岸で記憶喪失の状態で発見された翔一との関係は?今後の大きな伏線になるかな、これは。
 さて、今回のメインはなんといっても涼である。アングィス・マスクルスによって、空中から落とされてしまった涼。しかし、地面に激突する直前、ギルスへと変身する。しかも、恋人、真由美の目の前で。涼もまたアンノウンと同じであると。そして、自分の父親がアンノウンに殺されたのも、涼と関係があるのではないかと。自分は、そんな事に耐えることはできない。そう涼に告げる真由美。なんとも哀しい別れである。このあたりの涼と真由美の描写は、前回同様きちんと描いていてくれてうれしい。
 アングィス・マスクルスはさらに真由美を狙う。なんらかの原因があって、彼女とその父親がアンノウンに襲われたはずなのだが、その手がかりはまだない。アングィス・マスクルスが真由美を襲わんとしたその時、涼が姿をあらわす。トンネルの中の彼の登場、そしてギルスの登場はもう、震えるくらいにカッコよかったねぇ。ギルスの闘う理由は明白で。愛する人を守るため。ただ、それだけのために、自分のこの変異を利用するのだ。アギトの闘う理由はまだよくわからない。G3はいわば任務(だと思う、今のところは)。クウガに至っては「みんなの笑顔が見たいため」である。しかし、涼は、自分の恋人を守るために闘うのだ。その恋人から拒絶される原因となったその力を使って。その力の所為で水泳も断念し、恋人も去った。憎むべきこの力に苦悩しながらも、闘うためにそれを使わざるを得ないという仮面ライダーギルス。これこそ、正統派の仮面ライダーと言えるのではないだろうか。
 闘い方もギルスはラフファイターである。特に噛むライダーは初めて見た。確か、1号、2号ライダーには、クラッシャーの設定があった。しかし、ヒーローが噛み付くのはよろしくないということで、映像化されなかったはずだ。時代は変ったねぇ。ギルスのクラッシャーはむしろカッコいいよ、充分に。力を出すときに大きくなる角もいいし。そして、ひじとかかとから生えてくるクローもよい。いやぁ、やっぱギルスはカッコよいね。まだまだ、これから明らかになる秘密も楽しみだわ。


MAR.11.2001
「百獣戦隊ガオレンジャー」 “2人でネバギバ!”

脚本:武上純希 監督:渡辺勝也

 今回は、ブラックとブルーがメイン。このガオレンジャーは、通常のイエローの役割をブラックがやってる。つうことで、気は優しくて力持ちがブラックである。基本パターンをゴレンジャーとするなら、赤=リーダー、青=赤のライバル的存在、緑=子供(笑)、黄=力持ち、桃=女の子となるわけだ。これがガオの場合は、赤=リーダー、黄=赤のライバル、青=子供(だから、子供じゃないってっ(笑))、黒=力持ち、白=女の子というパターンね。毎年このパターンが微妙に違ってて面白いのよねぇ。タイムレンジャーは全くの基本パターンだったんだけどね。
 で、いつもブルーがブラックを助けてると思ったら、実はその逆だったと言うことに気が付くお子様のブルーなのである。なんとも薄っぺらな対象視聴者にわかりやすい友情ストーリーが泣かせるね。いまだひとりひとりのメンバーの掘り下げをやってないわけで、いきなりこういうお話を持ってこられてもイマイチ乗り切れないのは、ワタシだけだろうか…。メンバーの名前もちゃんと劇中で呼んでないし。
 うーん、今度は象…。


MAR.11.2001
「仮面ライダーアギト」 “第7話”

脚本:井上敏樹 監督:田崎竜太

 今回も3人の主人公を中心とする複数のストーリーが平行して絡み合う、密度の濃いドラマとなっている。  まずは、氷川。彼の口から語られるあかつき号の遭難の謎。瀬戸内海で遭難したあかつき号は、超常現象に巻き込まれていたという。しかも、海上保安庁の救出が遅れたのは、その船が上層部のプライベートな目的で使用されていたという隠された事実。なんだか、昨今のハワイ沖の遭難を彷彿とさせるものがある。このあたりを盾にとって、北条がG3装着員の再検討を仕掛けるとこなんかは、なかなか面白い展開。クウガでは警察のひとは全て正しい人であるという描かれ方をしていただけに、この北条の存在は喉に引っかかった魚の小骨みたいでいい感じよね。しかし、このままG3は北条が装着するんだろうか。それもまた面白いかな。で、コテンパンにやられるということで…。見えやすい展開かもしれんが、面白い。
 涼は、コブラ男(をいをい)を倒した後、体に変調をきたす。急速に老化していくようだな、どうも。つまり、あまりにも劇的にパワーを使用したせいで、体がそれにあわせて老いてしまうということか。なんで、ギルスはこうなってしまうのか、その説明はまだないけれど。アギトとは違うのね、どこかが。で、その涼にコンタクトしてくるのが、手の甲に梵字のある謎のオーパーツチャイルドである。オーパーツチャイルドって言う呼び方でいいのかわからんけど。あの小さな体でどうやったのかわからんけど、倒れてしまった涼を廃墟に移してくれる。色々と看病もしてくれる。しかも、その最中にいきなり育つ。チャイルドじゃないのよ、もうオーパーツボーイやね。そういや、前回から消息を絶って生死不明の三雲さんだが、案外こうやってどこかで虜囚となっているのかもしれない。死亡説もあるのだが…。どうなるのかな、涼は。歴代の仮面ライダーみたいに、悪の組織に改造されちゃうのだろうか。
 そして、翔一である。真魚ちゃんの父親が実は殺害されていたことを知る翔一。その新聞記事に手を触れたとたんに、押し寄せる記憶の波に圧倒され昏睡してしまう。そして、その倒れた翔一に手を触れた真魚の意識に、翔一の記憶が流れ込む。なんと、翔一が真魚の父親殺しに関与していた。いや、真魚の父親を殺害したのは翔一本人であると?本人の視線で記憶をたどると、確かにそうも見えるのだが。2年前からアンノウンは超能力者狩りをしていたということなのだろうか?もちろん、真魚の父親も超能力者であったと推定される。その娘がこれだけの力を受け継いでいるのだから。真魚は、翔一を父親殺害の疑惑を持って今後見ていくわけだ。あんな異形のものに変身してしまうこともわかったいるのだし。これも、初代ライダーみたいで面白いねぇ。
 さて、今回のカラス男(もう、いいすね、これで)は強いのよ。はやくもアギト挫折である。必殺技のキックが効かないわけで。最近のパターンかな、こういう展開は。負けるとパワーアップして勝つという。玩具の商品展開にもいいしね。空飛ぶ怪人との戦いの描写は、ワイヤーを駆使して頑張ってる。頑張ってるけど、もうちょいスピード感が欲しいかな。やぱ、いかにも吊ってますという感じになっちゃってるんで、ちょっと残念で。
 さて、倒された翔一くん、どうなるの?


MAR.18.2001
「百獣戦隊ガオレンジャー」 “山が動く!!”

脚本:武上純希 監督:坂本太郎

 なーるほど、パワーアニマルは他にもいるってわけか。エンディングの最後に出てきてるもんね。結構先まで引っ張るネタかと思ったら、早くも登場するのか。というわけで、今回は象。パワーアニマルはひとりのメンバーに対して1頭かと思ったらそうではなく。ひとりで二頭担当できるらしい。ガオホワイトのマスクが象のデザインになったりはしないのはなぜなんだろという素朴な疑問もあるんだけどね…。
 で、他にもパワーアニマルがいそうというのは、不思議な巻物からわかるんだけど、これがウマイ具合に文字が読めなくなってるし、文字は綺麗なひらがな楷書で書いてあるし。非常にわかりやすくなってるよね、視聴対象者に対して。やっぱ、タイムレンジャーとかは難しかったんだろうなぁ。ああいうハードな話の次の年は、わかりやすいファンタジーという順番ね。
 さて、今回はテトムが大活躍。やっぱこの人電波入ってます(笑)。イイカンジ。鼻ピクピクね…。


MAR.18.2001
「仮面ライダーアギト」 “第8話”

脚本:井上敏樹 監督:田崎竜太

 真魚の父親の死に、翔一はどう関わっているのだろうか。真魚が見た翔一の記憶の中では、彼に怯える真魚の父親が登場する。記憶は本人の視点であるはずなので、これは翔一を見て覚えていると言うことになる。ただし、この時に翔一が翔一の姿をしていたかどうかはわからない。おそらく、アギトだったのでは?その後、地下道の鏡に映る姿では、人間体に戻っているわけだが。しかし、なぜ彼がその現場にいたのか…。その謎が解かれるのは、まだまだ先のことかな…?
 その翔一に対して疑念を大いに抱く真魚である。自分の父親を殺害したかも知れぬ人間である。だが、普段の翔一の優しさに改めて接するにつけ、彼に対する親近感を取り戻す彼女。翔一は不思議な雰囲気を持つ男である。五代雄介のように気負いもない。全くの自然体である。記憶のない男だからなのかな?そこがまた魅力なのかなと。
 北條のネゴシエーションにより、G3要員をおろされてしまった氷川。さらにには、その北條がG3要員として抜擢されてしまう。この北條がなかなかいいキャラクターである。「根は悪いやつじゃない」らしいのだが、どうも喉に引っかかった骨のような存在。前作「クウガ」は嫌な登場人物がいなかったのだが、やはりこういうキャラがいるとドラマにうねりがでてくるし、またリアリティも出てくる。世の中いい人ばかりじゃないのだと。
 さて、前回一敗地にまみえたアギト。だが子供が遊ぶ飛行機に攻撃のヒントを得る翔一。そして、新形態のフレイムフォームの披露である。赤いアギトは超越感覚に優れ剣を持つ。右手だけが赤いのもカッコイイねぇ。アンシンメトリーなデザイン、好きなのよ、ワタシは。空飛ぶ敵を一刀両断にするわけだけど、今回はカラス怪人の動きが良く見えたということだろうかね。このフレイムフォームでは角が開くのではなく、手にした剣のつかが開くのもまぁ変化があっていいんじゃないのかな…。
 さて、涼はどうなっちゃうんだろ…。そして、例のオーパーツの落とし子は一体?もう青年にまでなっちゃってるしさ。かなりの美形で。で、その変身を目にしショックを受けて変身した涼=ギルスを知っている…?アギトではなくてギルス。珍しいとはどういう意味なのか?
 ここにも謎がたっぷりとあって、小出しにしてくれちゃうのは面白いねぇ。色んなところに色んな伏線を張ってくれて、それえをちょっとずつ小出しに明らかにしてくってのはたまらなく楽しいでしょ。次回を観たくなるわけで。まんまと制作サイドの思う壺にはまっちゃってるわけだわ(^^ゞ。


MAR.24.2001
「機甲機ミカヅキ」 六夜

脚本:井上敏樹 監督:雨宮慶太

 シンゲツとミカヅキが融合し、この物質世界に崩壊の危機が迫る。トルパの思い通り、この人類は全て滅び彼の王国が君臨するのだろうか?そして、ミカヅキから離脱した風雄はどうなるのか?
 風雄は自らが作り出したイドム、イエイドムの中で彼なりの闘いに挑む。それは自分自身との闘い。そして、父親のいる場所への道を勝ち取る為の戦い。風雄はいじめにあっていた。それは序夜でもかなりう多くの時間を割いて描かれている。気が弱く、それがゆえにいじめられる。行き場のない気持ち。なんとなく白けているというか、諦めているというか。イドムの攻撃によって空中から落下するときも取り乱すこともなく、このまま死んじゃうのかなと…。そんな風雄が変ったのは、やはりミカヅキの存在であろう。自分の力で巨人を操り、人類の危機を救うことができる。これを恐れることなく自分の使命として受け止めることのできる風雄は、大人びたところのある少年だ。しかし、ミカヅキに乗るのは、使命として受け取っているだけではない。多分、彼はそこに父親の存在を感じ取っていたのだろう。ミカヅキが自分のいる世界と父親がいるアストラル界の掛け橋となっていたわけだ。
 その掛け橋であるミカヅキを失ったとき、風雄は自分との闘いを行なうこととなる。それはおそらく自らが自分に対して用意した試練。そして、それを勝ち抜いたときに、再びミカヅキとのコンタクトを取り戻せるはずである。それが父親に逢うための唯一の道なのだから。そして、彼は闘いに勝った。
 「ミカヅキーッ!」風雄がその言葉を発するとき、言霊はシンゲツ・ミカヅキ融合体を破壊する。トルパさえ驚く、その現象。トルパの思惑は、風雄の父親への想いに負けたのである。そして、そのトルパもザメによって倒される。
 暴走するシンゲツを倒すために、ミカヅキが立ち上がる。いや、それだけではない。風雄とともに闘う者たちがみな立ち上がる。5台の月光機が総出で、強化変形したシンゲツに立ち向かう様は、見ていて燃えるところがあるねぇ。さすが、雨宮監督。ロボット軍団は見事シンゲツを倒す。そして、使命を果たしたミカヅキは去っていく。いいねぇ。いかにも最終回だよ、これは。
 そういう意味で、安心感のあるシリーズだったね。しかしながら、雨宮テイストは随所随所で炸裂してくれて、まさに、“カッコイイッ!!”と感じさせてくれるのである。これを見られる幸せを噛み締めているMAXであった。ちょっと、最終回はエヴァっぽい雰囲気もあったりするんだけど、ちゃんと燃える展開が用意されてるしね。それぞれのキャラがたってて、味があるし。いいキャスティングだなぁ。なんて言っていくともうキリがないくらい。うん、DVDが出たらまたじっくりと見直したいものだねぇ。


MAR.25.2001
「百獣戦隊ガオレンジャー」 “牛、焦がれる!!”

脚本:武上純希 監督:坂本太郎

 ガオブラックが恋焦がれる相手は、なんとブルースワロー?じゃなくて、内田さゆりがゲストの今回。まー、今回はウエディングドレスオルグなんてもう、ふざけてますなー。いいけど。そんな全面コメディタッチ。ま、ブラックの役どころがそういうテイストなんで、こうなるわけね。MAX的にはイケてねーって感じだったりするのだけど(笑)。まぁ、これも戦隊シリーズの一面か。でも、カーレンみたいな面白さはないのよね…。
 やや、つなぎっぽいエピソードかな、これは…。あんまり印象に残らないや…。失礼。


MAR.25.2001
「仮面ライダーアギト」 “第9話”

脚本:井上敏樹 監督:長石多可男

 今回も謎が満載ですなー。
 まずは、先週の引きだったギルス。理由もわからぬまま謎の青年に恐れを抱く涼はギルスとなって、彼に襲いかかる。しかしながら、青年はそこで消えてしまう。うーん、謎…。
 過去の翔一を知るという女性、三浦智子が登場。どうやら、彼女は翔一のアギトの力についても何らかの係わり合いがあるようである。さらには、彼女はひとりだけでなく、その後ろにはさらに組織の存在が垣間見える。翔一の名前も本当の名前ではないようだし。また、三浦智子は、翔一との再会を恐れているようで、ひとり震撼していた。うーん、謎…。
 三浦からの連絡で、待ち合わせ場所に出かけた翔一。途中、庭木の手入れのために針金を買っていく。だが、結局彼女と会うことは出来なかったといって、家に戻ってくるのだが。その頃、三浦智子は殺害されていた。翔一が購入した針金で首を絞められて。彼女はアンノウンに殺されたのではない。やはり、翔一が殺害したのか。うーん、謎…。
 三浦智子の殺害現場に駆けつけた、警視庁一課の  G3装着員として正式に採用された北條。テストのみならず、実際の現場でもその才能を発揮するのである。タコ怪人の出現した現場に駆けつける北條G3.やや強引なやり方ながらも果敢にウンノウンを攻撃。そして、ついにそれを撃破する。今まで氷川が何度かトライしながらもここまでの活躍は出来なかったのだが、北條は初陣で無傷で相手をしとめたのである。うーん、やはり器用な北條のほうがG3に向いているのかねぇ。幾ら嫌味な奴でも、やっぱ実力重視だし。そりゃ氷川のほうがカワイイかもしれんが(笑)。このままG3は北條で行くのだろうか。うーん、謎…。
 皮肉なことに、氷川に手錠をかけられ逮捕されてしまった翔一。彼は本当に殺人者なのか。氷川は翔一を殺人者として追い詰めていくことになるのだろうか?うーん、謎…。
 ということで、色んな伏線がそれぞれ謎のまま、次回以降に繋がっていくという展開である。いやー、こういうドラマは見ていて楽しいね。常に先が気になるというか、うまいこと謎を作って視聴者の興味をひっぱていくという見せ方。井上脚本の面白さを存分に堪能できるよねぇ、これ。ホントに、次回が待ち遠しい連続ドラマである。


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