これが地底貫通弾に対する地球の答えなのか。地底貫通弾の影響で怪獣化する、戦争の犠牲者。その近藤は、自分の信じていた理想に裏切られ、50数年後にまたしても、人類に裏切られた形になってしまった…。そんな彼に救いはあるのか。
ファーストシーンから、懐かしのミジー星人が再登場。役柄はあいかわらずと言った感じで。今回も川上さんのコメディ路線かと思わせるのだが…。その銀行強盗が隠れようとする沼には、怪物が棲んでいた。その姿を見られてしまった平野老人を銀行強盗が襲わんとした時、沼から伸びる触手。触手は銀行強盗のふたりを次々に沼に引きずり込んで行く。そして、沼にはまた静けさが戻る。触手のCGとか、引きずり込まれるミジー星人、いや、銀行強盗とか、なかなかイイ描写だったわ。
平野は沼の怪物に「近藤」と呼びかけ、さらにはオルゴールの音を聴かせるのだった。平野と沼の怪物の関係は…?何やら深い因果がありそうな雰囲気が…。
さて、我夢は地底貫通弾の影響を調べるため、単身EXでパトロールを行なっている。ストーリーの繋がりがあるのが、うれしいところ。そんな我夢が調査のため地上に降りる。EX機内でのパルとの会話が楽しい。いいですな、こういうナビゲーションシステムがあると。なんつうか、もうマグマ大使みたいな感じで。しゃべるロケットってね…。
地上に降りた我夢だが、子どもに妖怪「ツチケラ」のことを聞く。そしてそこにやってくる刑事ふたり。おやまぁ、誰かと思えば笈田プロデューサーじゃありませんか。いやいや、どこかで見た顔だと思ったらね…。沼付近に潜んでいるかもしれない銀行強盗を追ってきたのである。妖怪「ツチケラ」の噂が、沼から人を遠ざけることになってるというワケで、逆に強盗がここにいる可能性があるのだ。このふたりと行動をともにする我夢は、沼で平野老人と出会う。
とにかく我夢達を沼から追い返そうとする平野老人の態度を不審に思う彼ら。そんな時、平野が沼に沈めた札が水面に浮かんでいるのを、「笈田」刑事が発見。平野に刑事らが詰め寄った時、またしでも沼から触手が伸び、刑事を引きずり込もうとする。当然我夢はジェクターガンで応戦するが、そのガンも触手で弾かれてしまう。その時、平野老人がオルゴールを聴かせると、触手は沼へと帰って行くのだった。
我夢の連絡を受けて、チーム・ライトニングをはじめとする探査チームが沼にやってくる。そんな中、我夢はがっくりと肩を落とす平野老人に近づく。こういう優しさが我夢らしいのだな…。平野老人が語った話、それはかつて軍隊で生物兵器を研究した平野と近藤の話。戦争を終わらせるためにと一心に研究を続けていたふたりだが、偶然彼らが開発してしまったのは人間を変えてしまう恐ろしいワクチンだった。人道的な見地からその使用をためらうふたりだったが、軍はそれを許してはくれない。それどころか、近藤をその生体実験に使うのだった。(上官に扮していたのは、殺陣の二家本サンですね…)みるみる怪物に変わっていく近藤。関係者をすべて殺した近藤は沼へ逃げこむ。そして、その日から平野はずっと、近藤を見守ることになる。近藤の一人娘を空襲で失くしてしまっても、ふたりの関係はずっと変わることは無かったのだ。最近までは。
そう、一月前に使用した地底貫通弾の影響によって、汚染物質が沼に流れ込んでいたのだ。それによって近藤は、狂暴化、いや怪獣化する危険性さえある。
そんな杞憂が当たり、巨大怪獣化した近藤が沼から姿を現す。その姿は元の人間の姿をとどめていない、おぞましい姿。しかしながら、どこか哀しげな雰囲気も漂わせている。「これが地底貫通弾に対する答えなのか!」と叫び、エスプレンダーをかざす我夢。我夢の問いは、自分のへの問いなのかもしれない。ガイアという大きな力を持ちながら、それを活かすことができない自分への苛立ち。自分の出来ることは一体なんなのか?
夕日をバックにゆっくりと歩いてきて、瞬時にツチケラにキックを浴びせるガイアはとても美しい。暴れるツチケラは平野老人のオルゴールで一旦おとなしくなる。まるで、泣いているかのような鳴き声…。しかし、再び狂暴化するツチケラの触手は平野を襲わんとする。それを助けた梶尾もまた、地球の怒りを感じていた…。
ツチケラをしとめんとするガイアSV。しかし、その放った光線は、やさしくツチケラ、いや近藤を包み込む。近藤はガイアに礼を言い、そして、親友の平野に礼を言い、無数の光の粒となって空に消えて行く…。見方を変えればこれは、殺人なのだが、ガイアのやさしさは、こういう形で近藤に安らぎを与えたのだった。
近藤の悲劇はふたつ。軍に利用されて怪物化されたこと。地底貫通弾の影響で怪獣化されたこと。いづれも人によってもたらされた悲劇であり、近藤は全くの被害者である。ツチケラは“ジャミラ”を思い出させるし、また軍の人体実験の犠牲者というと、「ミカドロイド」なんて作品も思い出す。人は人に悲劇をもたらしうるわけで、人もまたガイア=地球の敵となりうるのだということを、前回に引き続き描いているのが今回のエピソードなのだろう。ただし、今回はガイアは近藤に安らぎを与えることが出来たという点で、多少の救いがあるとも、考えられるのではないだろうか?光になって、空に散っていくツチケラは、“オビコ”のようでもあった…。
実はコミックスのSPAWNは読んだことないのですよ。でもって、いきなりコレ見るというのも失礼かナァなんて気もしたんだが…。
いわゆるダークヒーローものですね。最近のアメコミのヒーローって、ダークヒーローが多いですな。もう昔みたいに、スーパーマンのような陽性であっけらかんとしたヒーローはCOOLじゃないのでしょう。やはrち、人はみな挫折したり悩んだりするもので、そういう意味ではダークヒーローが共感を持たれるということなのかと。バットマンとかパニッシャーとかブレイドとかね。
このSPAWNは言うならば、バットマンのアダルト版という感じだろうか。天国と地獄の群生の戦いの場が、この地球ということで、SPAWNはその持ち駒なのだ。しかし、その意思によって、天界側に付くことを決めたSPAWNの苦しい戦いが始まる。愛する人との絆を完全に断たなければ、その戦いに勝つことはできない。怒りや嫉妬、憎しみによって生まれる力を使うことは、地獄の力を使うことになるわけだ。
このSPAWNをCGをフルに駆使して描いている。特に命あるかのように舞う真紅のマントは、実写では決して表現できないものだし、SPAWNの顔を被う鎧の描写も然り。あくまでも、ビジュアル的なかっこよさを追求しているその姿勢には賛美を送りたい。
ただ、こういった話って、かなりキリスト教的な概念に乗っ取ってるような気がして、いまひとつ感情移入できないのだよなぁ…。それと敵役のバイオレーターの憎々しさも、あのふざけ方ではイマイチぴんと来ないんですよ。確かにSPAWNはかっこよいのだけれどね。
いわゆるひとつのヒーローものとして見れば、充分に楽しめる映画ではある。
「SPAWN」97 米 監督:マーク・ディッペ 出演:マイケル・J・ホワイト、ジョン・レグイザモ、マーティン・シーン、テレサ・ランドル 他
今回は、ダイモンと警官時代から追っかけてたという泥棒の交流。最強のサイマ獣のたまごを盗んだ泥棒と、それを取り返そうとするピエール。そして、ゴーゴーファイブの三つ巴の騒動が、ユーモラスな味つけで描かれている。なかなか面白かったですわ。
今回のツボポイントは、変装して張り込むゴーゴーファイブですな。マツリちゃんの妊婦姿もさることながら、ナガレの女装もノリノリであった。「いくわよ!」には笑ったなぁ。
しかし、ピエール、どうなるのだろう…。
いやあ、今回面白いなぁと思ったら、浦沢脚本なのね…。
百点しか取らない百点さんとロボコンが、ロビーナちゃんをめぐって恋の争奪戦なのである。百点さんがなかなかのナイスキャラ。一昔前のガリ勉って、必ずこういう描かれ方してたもんねー。そういう意味じゃ、お父さん向けの回か?
なんつっても、ロビーナちゃんがちょいといつもと違ってていい。木に刺さったラブラブアローを足あげて抜こうとしてるとことか、空想シーンのガリ勉ロビーナちゃんと不良ロビーナちゃんといい、ウエディングドレスと打ち掛け姿のコスプレもグー。
最後にはロボコンも嫌われちゃって、「フンっ!」なんて言われちゃう。いつもと違うロビーナちゃんを堪能できて、MAX的には大満足でありました。
そうそう、番宣も変わりましたな。今度はモモコちゃんのお色気悩殺作戦(?)で来ましたか。いや、お父さん殺しかよ、ロボコンは(^_^;)。
おかえりなさい、小中さん。
今回は、バンダイの懸賞に当選した子どもたちの出演篇。それゆえに、あまり大きな期待は抱いていなかったというのが正直なところなのだが、そんな想いは3ヶ月ぶりに復帰の小中千昭氏によって、杞憂だったことが思い知らされた。
エリアル・ベースにやってくる子どもたちとテレビクルー。千葉参謀が無理をして、エリアル・ベースの見学を許可したのである。子どもたちが、空を恐れる…。なぜなら空をみても恐いものしか見えない。根源的破滅招来体がもたらした恐怖が子どもの夢までも侵しているのは、甥の弘希に教えられた…。そんな千葉参謀だからこそ、この見学ツアーをさせたかったのであろう…。
子どもたちへの説明を、しどろもどろになって行なう堤チーフがなんともカワイイのである。その後をついで説明する我夢。こちらはまたさわやかなお兄さんと言った風情。その我夢もガイアに合わせて欲しいという子どもの要求には、簡単には答えられず。ギリギリまで頑張った末に、ガイアは現れる。初めから人の助けをあてにして、努力を怠ることは良くないのだよということを伝えたいわけで。子どもにそれがうまく伝わっているといいのだが。
KCBのテレビクルーとともにやってきた子どもたち。そしてそれを引率するマスミ。EXの格納庫を見学した後、ダヴ・ライナーへ向かう子どもたち。しかしその子ども達のひとり、タロウはマスミと目くばせしてひとりその場に残る。このタロウはさっき我夢に向かって、ガイアに会いたいと言った子だった。なんとも怪しげな目くばせであったのだが…一体何が?この目くばせが何ともアヤシイのだ。ここまで怪しげに描くとは、なんかあるのかと思わせるのだが。
さて、子どもや見学者一行を乗せてエリアル・ベースを飛び立つダヴ・ライナー。護衛に付くチーム・ライトニング。たかが(と言っては失礼だが)子どもたちの送迎に、XIGのエースチームが一緒に飛んでくれるとはなかなか豪華ではある。その、帰って行くダヴ・ライナーの乗員が1名足りないことに気づいたジョジー。まだ、エリアル・ベース内に人が残っているのだ。当然タロウが…。
と、思いきや、残っていたのはKCBの田端であった。ハンディカムで施設内を撮る田端。「そんなにスクープが撮りたいか」と近づく堤チーフである。田端は堤を責める。元航空防衛隊の戦略将校であった堤。XIGにおいても、チーフと言う立場で、人の命をチェスのコマのように扱っているという…そんな田端の言葉だが、堤はクールに流すのであった。田端は元々G.U.A.R.D.やXIGという組織に疑問を抱いていたわけであり、それはマスコミ人としてわかるような気がする。むしろ、こちらのほうが正常な感覚である。これだけの軍事組織を国民に一切知らせずに作り上げていたなんて、それこそ大問題であるからね。久しぶりの登場となる神山リーダーが操縦するピース・キャリーで地上に送られる田端。堤も一緒だ。
その頃、ジオベースから、子ども達の中にタロウがいなかったことが判明。タロウ捜査もはじまるのだが、そのタロウは実はピース・キャリーに搭載された、ファイターEXのコクピットにいたわけだ。さらにさらに、ピース・キャリーのBハッチが開いて、EXが外に射出されてしまう。タロウをコクピットに載せたまま…。うーん、こんな事態にならないような安全装置って、無かったのだろうかねぇ。それとも根源的破滅招来体の襲撃に間に合わせるため、そういう部分がオミットされているんだろうか、XIGのメカは。
堤チーフは、シーガル・フローターで外に出る。タロウに指示を与え、EXを操縦させようとする。そのやり取りを聞いて、憤る田端。あんな子どもに命令口調で、と避難する田端だが、それに応える神山。堤は顔の見えるところからタロウに指示を与えるために、フローターで出たのだ。それは。、タロウに安心感を与えるため。部下の出撃の際も必ずその顔を見て指示を出すのが堤チーフなのだ。それは…決して部下をチェスの駒として使っているのではないのだ。
さて、ジオベースに向かって来る光輪群。エレベーターのような機能を持ち、怪獣パスギーグを地上に運んできた。ジオベースが破滅招来体の目標となっているらしい。ジオベース目指して進むバスギーグ。迎撃するジオベース。
我夢はエリアルベース内でガイアに変身。この走りながらの変身シーンも珍しい。そして、危機一髪の梶尾リーダーを救い、バスギーグの前に立ちはだかる。あれ?てっきりタロウを救うのかと思ったのだけれど。
倒したかに見えたバスギーグだが、例の光輪で空に逃げていく。それを追うガイア。その光輪がタロウの乗ったEXに接触する。大事に持ってきた、おともだちの描いたガイアの絵が飛ばされてしまい、あわてて安全ベルトを外す。だが、そのままコクピットの外に放り出されてしまう。バスギーグを倒したガイアはすぐに落ちて行くタロウをその手に救う。逃げるバスギーグと落ちて行くタロウ。その両方に対応せんとするガイア。緊迫のシーンであった。
ジオベースに無事帰還したタロウを、一応叱る堤。しかし、やさしげな叱り方である。だが、なぜここに我夢がいるのか。どうやってきたのか、誰も疑問を抱かないのかな?
今回の話、確かに、粗はあるのですよ。田端がダブライナーに乗ってないことはすぐにわかったのに、タロウが乗っていることがなんでわからなかったのか。そもそもマスミという女性は誰で、どうしてタロウを残したのかあたりもよくわからなかったし。でも、これはガイア版「スペース・アカデミー」なんだよねぇ、きっと。
ウルトラマンガイアという番組が、子どもに夢を与えるための番組であることを、改めて思い出させてくれるエピソードだったと思う。あの撮影に参加した子どもたちは、ラストで自分がガイアの手に乗せられて空を飛ぶシーンを見て、きっと喜んでいるはずだ。そして、その経験を忘れないだろう。絶対に。
マトイ兄ちゃんに押かけ女房?ってなわけで、女の子が巽家にやってきてマトイの世話を焼きはじめるというわけで。とはいっても小学生。でも、料理がうまくって、いい子。でもねぇ、相手が小学生じゃ犯罪行為だわ…(;^^)。てなわけで、サイマ獣との戦闘現場にまで来ちゃう少女を、強い言葉でもって追い返しちゃうわけだな、マトイ兄ちゃんが。
しかし、この人失言が多い。いつも不必要な発言で人を傷つけちゃうんだよね。さすが江戸っ子、がさつだねぇ…。ま、結局女の子と仲直りするわけだけれど、実は彼女、花嫁候補じゃなく母親のつもりだったと言うオチもありーの。ま、ハッピーエンドですな。
ママさんが浮気してると勘違いした栗原兄弟。ロボコンも加えて4人揃って、栗原お仕置きブラザース!!なのである。まぁ、いかにもという名乗りが笑えましたな。
結局それは誤解だったということがすぐにわかりまして、実はパパに絵を贈るためにこっそりと描いていたのだというハナシ。危険を顧みずに、絵の具のもとを取りに行く兄弟と、それを止めようとするママさん。なんともいいお話じゃありませんか。
最後にはママの想い出の絵が完成して、パパともいいムード。アットホームなドラマだなぁ…。
戦士としての誇り。藤宮をつき動かしてきたもの。我夢と同じ志を持ちながらも、知らず知らずのうちに敵の術中にはかり、意に背く行為をしてしまった…それが戦士としての誇りを砕いてしまった。その誇りを失ってしまった今、藤宮は自分の力の無さを思い知り、またも彷徨する。強大な力を再び手にする事を夢見ながら。だが、彼の犯した過失は、彼自身をぎりぎりと締め付ける。覚醒していても昏睡していても、その罪悪感はずっと彼につきまとい、彼を苦しめるのだった。
ワームホールから現れた機械獣Σズイグルは、ガイアをあまりてこずらせることなく崩壊した。チーム・クロウの稲城リーダーを危機一髪の目にあわせた割には、あっけない。しかも、何やらガイアの腕に光線のようなものを放っている。うーむ、これは何かあると…。
ガイアの足元で、海に向かう藤宮。精神的にもぼろぼろの状態。髪には白髪も混じる。それほどまでに思いつめ、悩み苦しんでいた藤宮。朦朧とした意識の中で目指したのは、海だった。彼は海洋研究をおこなうことが夢だったと、過去玲子に話している。海は藤宮を優しく受けとめてくれるところ、そう考えたのかもしれない。しかし、その海が藤宮を飲み込んでしまう前に、我夢が彼を助ける事となる。
我夢に助けられた藤宮は、病院を抜け出してまたも海辺にいる。よほど、海に惹かれるものがあるのだろうか。そこに近づく我夢。「戦う誇り」をなくしてしまった藤宮に、再びその誇りを取り戻すよう、叱咤する我夢。我夢もこんなに強くなったのかと思い知らされるシーンである。リザードの瀬沼に対しても、自分が藤宮を面倒見ると言い切っているし。藤宮に対する我夢の感情は特別なのであろう。それは同じ地球から力を遣わされたもの同士の不思議な結びつき。彼らは互いに傷付き合い、また互いに励ましあいながら成長していくのだ。それが成長する人間ウルトラマンということ。
再び出現する機械獣Σズイグルは、こともあろうか、我夢の変身を封じ、さらには我夢自体をその体内に取り込む。十字に貼付けにされた我夢。かつてウルトラセブンがガッツ星人にはりつけにされてたように。そしてそのまま、ワームホールのかなたへ我夢を連れ去ろうとする。根源的破滅招来体も、かなりの頭脳戦を行なうようになったわけだ。ガイアの状態で腕にマーキングしておいて、それが人間体に戻った時点で我夢を拉致。そのまま、ワームホールを通って破滅将来体の本拠地に連れて行けば、ガイアに侵略を邪魔される事はないわけだからね。何者かは現時点でははっきりとわからない破滅将来体の不気味な意志が感じられて面白い展開となっているのでは。
もちろん、XIGもそれを黙って見ているわけではない。チーム・クロウが参戦しているいるわけである。しかしながら、Σズイグルの胸部に埋め込まれた我夢を見てしまってはうかつに攻撃ができないのも仕方はない。なぜ、我夢なのか?その疑問を抱く者はXIGにいないのがちょっと不自然のような気もするが。たまたまそこにいたからとでも解釈したんだろうか。もっとも、石室コマンダーだけは、破滅招来体の恐ろしい意志に気がついているわけである。我夢の正体を知っているからこそ、破滅招来体の策略が理解できるというのも皮肉なものである。
Σズイグルによって連れ去られんとする我夢。それを止めんとする藤宮だが、彼はまったくの無力である。Σズイグルからの攻撃を受けて、砂浜に倒れる藤宮。その心に去来するものは…彼が守るべき人々。多くの人間たち…そして彼と多少なりと関わりを持った人たち…。大事に思う人たちがいる限り、彼はあきらめてはいけないのだ。稲森博士…玲子…ビルの崩壊から救った少女…そして、我夢。我夢である。Σズイグルに連れ去られようとする我夢が呼んだ名前は藤宮。その声が藤宮に伝わる。ふたりの特別な結びつきが藤宮の「戦う誇り」を取りもどさせてくれた。アグルの力を、その強大な力を、全身全霊を傾けて欲する藤宮。その咆哮が青い光を呼ぶ。うねる波を呼ぶのだ。
海中に大きく輝く青い光。それはやがて人の形を取る。神の再度の誕生に敬意を表するかのように、海は大きく割れる。アグルV2が帰ってきた!。このアグル復活のシーン、特撮的にも非常に力が入ってるシーンである。見ていて鳥肌が立つような、そんな画を見せてもらった。
さらに強く、そして誇りをもったアグルはΣズイグルを倒して我夢を救出する。アグルの新しい力の前、Σズイグルなど敵ではないのだ。
藤宮と我夢。アグルとガイア。若者たちはやっと同じ軌道をめぐる事が出来るのだろう。ふたりの話はいよいよ佳境に入るのだ。
なんと、チーム・ハーキュリーズの志摩隊員がゲスト。しかも凶悪脱走犯人の役である。なんつうか、両方見てる子どもは混乱するんじゃなかろーかって気がする。
ロボコンとジュンの以心伝心で、最大のピンチは切り抜けるというわけでして。まぁ、よりによって栗原家に入ってしまった脱走犯の運が悪かったたと言うことでしょうかね。ウララ…。
冒頭からいきなり、面白い面白い。「ティガ&ダイナ&ガイア」で劇中劇として出ていた黒我夢が登場。この我夢と我夢の対峙が夢なのか現実なのか良く分からない。だが、黒我夢は我夢の心の一部であり、アルケミースターズこそ選ばれた人類であるという発言をするのだ。そもそもアルケミースターズという団体のことは、あまり詳しく劇中では説明されていない。ただ、自然発生的に現れた天才集団で、その予言によってG.U.A.R.D.やXIGが組織されたというものである。従って、千葉参謀や石室コマンダーは、ダニエル議長や我夢の意見には大いに耳を傾けるのである。
しかしながら、実はアルケミースターズが根源的破滅招来体を倒すだけでなく、人類の頂点に立とうとしている集団だとしたら?実際のところ、アルケミースターズには、藤宮のようなアウトロー的な存在もあったわけであるし。彼らの天才的な頭脳を持ってすれば、地球人類の掌握など造作もない事ではないのだろうか。一般よりもはるかに優れた頭脳を持った彼らが、選民思想を抱かないという保証はないのだから。
そんな折り、ダニエル議長がエリアルベースにもたらしたニュース。それは、ワームホールの解析により、根源的破滅招来体の母星を突き止める事ができるというものだった。先制攻撃によって破滅招来体を壊滅させるという考え、それは我夢にとって必ずしも納得のできない事。アルケミースターズの暴走という懸念があるのだろうか。
我夢は、またもや黒我夢と対峙する。しかしそれはXIGナビを使用した直後に起こっており、そのXIGナビ内部に仕掛けられた装置が、我夢にそのような幻覚を見せていた事が判明する。XIGナビに細工が出来るとしたら、前回Σズイグルに拉致された時しかない。根源的破滅招来体は、単に我夢を拉致しようとしただけではなく、それが失敗した場合に備えて、さらなる予防線を張っていたという事か。しかも今度は、我夢の心の隙に付け込むというやり口。これまた、破滅招来体の悪意が見えてきて面白いのだが。
アルケミースターズの優位にこだわる幻覚を見せられる事に、疑問を抱いた我夢。そこで、アルケミースターズのクリシス開発者の中から怪しい人物をピックアップする。それが、クラウスである。クリシス開発に携わりながら、その後アルケミースターズを脱退。このクラウスを追って、我夢はドイツに飛ぶ。ドイツのクラウス邸は無人であった。しかし、その地下室の床に描かれた魔法陣とケルト文字は何を表すのか。そして、クラウスは何処に行ったのか。ドイツという土地柄と雰囲気やケルト文字が、俄然ガイアの世界を呪術や魔法の世界に変えてしまう…。そして、そこで我夢が出会った人物は意外な事にキャサリンであった。
あのキャサリン、いやキャスもクラウスの謎を追ってここに来ていたらしい。クラウスは衆人環視の中、忽然と姿を消したそうだ。自分の内なる闇に心を支配されたためか。そして、自らを闇に捧げたというのだろうか、あのケルト文字の魔法陣を利用して。つまり、クラウスはクリシス開発の時点で既に、根源的破滅招来体の影響下にあった。そして、クリシスの中にバグを潜ませたわけだ。そう、藤宮が大きな過ちを犯すきっかけとなったあのバグ。人類がこの地球にとって必要の無い存在であるという答えを導きださせるためのバグである。後にこれはクリシスゴーストとなって、ガイアを苦しませる事になるわけだが。そして、その使命を終えて、クラウスはその身を破滅招来体に捧げた。今度は、我夢の心の闇を増殖させるために姿を現したというわけである。
クラウス邸の庭の魔法陣で、またも我夢は黒我夢と対峙する。しかし、我夢はもはや騙されはしない。それはクラウスなのだ。いや、それももうクラウスではない。人の心の闇を糧とする破滅招来体、ビゾームなのである。我夢の闇の部分を持ち合わせるビゾームは、我夢の分身といってもよい。心の闇対心の光の戦いが繰り広げられる。
我夢はキャサリンを救う。ガイアとなって。キャスは我夢がガイアである事を知ってしまうのだ。これも驚きの展開である。これで、我夢がガイアである事を知る人間は、石室コマンダー、藤宮、キャサリンといういことになる。もちろん、玲子も薄々感づいているだろう、藤宮の事を知っているのだから。
今回は(にせ)ドイツ篇ということで、騎士道精神をガイアが発揮。キャスを守るために剣で戦うのだ。いつもと違って戦闘シーンの面白いバリエーションといえるだろう。
戦いを終えた我夢は気がついていた。ビゾームの闇が、決して自分と無縁でない事。それを知らされる事は、非常に苦しい事である。心の闇を知る者、藤宮もまた、我夢にその重みを問い掛ける。そして、我夢の大きな責任と苦悩を知ってしまったキャサリンもまた、我夢の心の悲しみを知るのだった…。こうして結びついたキャサリンと我夢の心は、簡単には離れる事はあるまい。
アッコの「チョーゲキムカ」が…。
ジルフィーザが自ら出陣、異次元空間にゴーゴーファイブを陥れるのだった。さすがのゴーゴーファイブもかなりピンチなのである。
一方、モンド親父はと言うと、ブーメラン作って遊んでたところを子どもたちに見つかって、大顰蹙。どーしよーもない親父だなぁと思わせて実は今回は見せ場たっぷりである。ゴーゴーファイブがピンチに陥ったいるところ、異次元の壁を突き破ってやってきた、全身黒づくめのライダー。思わぬ敵出現にあわてるジルフィーザ。その正体は、モンド親父。しかもブーメランを応用した新武器、Vランサーも持ってきてくれてね。
なかなかのおいしいとこ取りのモンド親父でありました。
今回はとにかく豪華ゲストですよー。元特撮アイドルの大場久美子だもんね。ただ、ロボコンに思いっきりオバサン呼ばわりされてましたなぁ。うーん、時は流れましたです…。そして、もうひとりのゲストは、猿顔でおなじみ、岸祐二であーる。なんか髪型も髪色も変わったなぁ…ピアスも目立つし。
でもねー、いい話だったよねー。ロボモグもロボコンも良かった。火が恐くてダメダメになっちゃったレストランの若旦那を、もいちど頑張らせちゃうって話で。岸さんの演技も相変わらず達者でいいですねぇ。